Curry & Beer

通りすがりのインド人にカレーをご馳走になった。
その方たちはどこからどう見てもただの通りすがりなのだが、たまたま通りすがったのが丁度ランチタイムだったようで、なんかこっち見て「食べる? 豆のカレーだよ」などと言われても「いやいやいやいや」と遠慮する他ないのだけれど、ただ僕も喉から手が出るほど食べてみたいのを隠し通せず、せっかくだから頂いたのだった。使い捨ての器にカレーをやたらとたくさんよそってくれた後、彼らは颯爽と去っていった。誰だよ。
それがめちゃくちゃうめーでやんの。


くやしいから自分でも作ってやろうと思って、自分が食べたものに合致しそうなレシピをネットで探してみたが、あまりピンと来るものがない。豆は恐らくひよこ豆というヤツだろうが、なんかネギ?みたいな繊維質の野菜を細かく刻んだものが入っていて、それが食感の決め手になっていたのだが、ほんとにネギでいいのか。わからん。なんで何も言わずに去ってしまったんだインド人。レシピ聞き出しておけばよかった。


作ってみた。
クミン、コリアンダーターメリック、カイエンペッパー(唐辛子の粉末)、ブラックペッパー。にんにく、しょうが、たまねぎ。その他の香辛料はガラムマサラと呼ばれる混合スパイスを使うことで省略。
とりあえずこの辺のスパイスで野菜や肉をなんやかんやするとカレーっぽくなった。
単品のスパイスからカレーを作ってみると、カレーのわけのわからない香りがどう成り立っているのかわかってきて面白い。カレーの香りの根幹がクミンであることを知ったし、香りの構成要素にシナモンがある事にも気付いた。いや今回シナモンそのものは使ってないですけど、ガラムマサラがすごくシナモン臭かったんで。これは知らんかったよ。
そして最初から予想はしていたが、自分で適当に作ったカレーはやはり味に深みが足りない。香りはしっかりカレーなのだが旨味が足りない。市販のカレールウのような旨味調味料満点な味にするには食材にも工夫が必要であろう。トマトと鶏の胸肉とピーマンだけじゃなあ。トマトが勝ち過ぎちゃって酸っぱいぜ。これじゃカレーと言うよりトマト煮だ。あとやっぱ胸肉よりは豆がよさそう。豆うまいよ豆。今回いちばん肝心なネギを買ってくるの忘れたんで、次はそれが入るだろう!