悲しくてやりきれない

今年は映画をたくさん観まして、なんと2本も観たという。
正直な所、私がこの10年間で見た映画の総数は2本でありまして、ああなんというか、今年は例年と比べると1000兆倍を提示しても敵わない本数の映画を観たということになります。おぉ……恐ろしい数の映画を観たでありんす……。
今年見た映画は、まず年明けに「ガルパン」。そんで、年の瀬に「この世界の片隅に」。
ガルパンはまあ、いいや。いいぞ。3回観たぞ。くっそ楽しかったので3回観た。600mm砲が炸裂する場面が最高に好き。あと大洗の街がぶっ壊されるのは茨城県民としても最高に楽しい。あとミッコかわいい。
この世界の片隅に」は、漫画が出版されたのがもう10年近く前なんだねえ。俺らも歳取ったねえ。上巻が出たときに俺、この愛しのキッズに感想書いたんだよ(笑)。もう消しちゃったけど、だいたいどんなこと書いたか今でも覚えてる。なんだかんだ、今でも感想を言葉でうまく言えない感じ。映画見て、漫画も読み返したら、なおさらうまく言えなくなった。
もうね、「この世界の片隅に」はね、なんかね、なんなんだろうね、ぼくの歴史に関する認識もエモーショナルな部分も全部振り切れちゃってて、未だに収集がつかないです。細かい批評に関しては色んな人がこの映画に際して色んな意見を言ってくれていて、とても有り難いと思います。この映像化でよりこの作品に対して理解が深まったし、もう本当に有り難いです。素晴らしい映像化だったと思います。音楽を担当したコトリンゴさんも、ぼくは兄貴キリンジのメンバーの人ってことしか知らないんだけど、ほんとうにありがとう。「隣組」がちゃんと歌として聴けたのも嬉しかった(笑)。
ぼく(や多くの人)がこの作品のキモだと思っているリンさんのエピソードが割愛されたことに関しても散々言われているので今更ぼくが言うこともないんですが、「4月にはテルさんの紅を握りしめた右手」とかなんとか映画でもしっかり言ってて、プロデューサーの偉い人が岡田斗司夫大往生(敬称)のニコ生で「完全版やりましょう!」とか言ってたのできっと補完してくれると期待してます。リンさんのエピソードを切ったのは大英断で大正解だとぼくも思ってますが、やっぱ見たいよ! そりゃあ見たいでしょ! あの桜の木の上のシーン! あそこがこの作品のいちばん美しいところなんですから!
というわけでこの世界の片隅には年が明けたらもう一回観てきまーす。
どうでもいいけど今年読んだ漫画というかここ数年読んだ漫画でいちばん面白かったのは「メイドインアビス」でした。本当に信じられないくらいどうしようもなく面白いのでおすすめです。ただ、アニメ化が決まったのですが、まだアニメ化には早い気がするのでちょっと心配です。もうほんとここ最近のアニメ業界とパチンコ業界は青田買いが過ぎると思います。